フクデン株式会社

実は、私の前職は板金工で、フクデンに入社して初めて営業を担当しました。人と話すのがあまり得意ではなかったので、入社当初はお客様と話していて急に頭が真っ白になることもありましたが、機械や設備について覚えていくうちに少しずつ話せることが増え、慣れていきました。私にとってターニングポイントになったのが、大規模なラインを6本受注したある大型案件でした。納期がタイトで条件も複雑だったのですが、納品し終えたときにお客様から「新妻さんにお願いしてよかった」と言っていただいたんです。本当にうれしくて、これからももっと頑張ろうと強く思いました。 　仕事をするうえで心がけているのが、お客様のご要望に最大限に応えつつも、どうしてもできないことははっきりと「できない」と伝えること。厳しい条件で受注してしまうと、製造工程に無理が出てしまい、現場を苦しめることになってしまいます。業務をスムーズに進行することが全体の生産性の向上にもつながるので、他部署とも綿密な連携を取るよう意識しています。この仕事のやりがいは、自動化装置の製造に最初から最後まで携われること。今でも完成品を前にしたときには、大きな達成感を感じます。

ものづくりが好きな人、人と話すのが得意ではなくても好きな人、ぜひ一緒にこの達成感を味わいましょう。

工業高校で電気を学んだ私は、ものづくりの仕事に携わりたいと考え、フクデンに入社しました。現在は、先輩方に教わりながら、ライン設備などの電気配線を担当しています。基本的な工程や流れは仕事をするなかでつかめてきましたが、装置ごとに異なる部分も多く、一つひとつ覚えていかねばなりません。種類が多く大変ですが、新しいことを覚えるのは新鮮で楽しくもあります。作業をしていて行き詰まったときには、積極的に先輩方に聞くようにしています。ベテランで年齢が離れている人もいますが、どんな小さなことでも丁寧に教えてくださり、感謝しています。先輩方に言われて印象に残っているのが、「装置を作るときは、自分が買いたくなるようなものを作れ」という言葉です。それ以来、自分がもしお客様の立場だったら…と考えて、見た目もきれいな装置作りを意識するようになりました。

まだまだ半人前の私ですが、自分が配線を担当した装置が正常に作動したときは、うれしくもありホッと安心する気持ちもあり、大きな達成感を感じます。これからも仕事に対して真摯に取り組み、一つひとつの仕事にしっかりと向き合っていきたいと思います。

私は、FA装置（自動省力化機器設備）の機械設計を担当しています。まずは、お客様と仕様について打ち合わせを行い、どのようなものをどう作りたいか、条件や予算などをヒアリングしていきます。オーダーメイドによる依頼が多いため、この打ち合わせでいかにお客様のニーズを引き出せるかがポイントになります。そして、お客様から伺った内容をもとにイメージ図を描いて全体の構想を立て、何度かお客様の確認・調整を経て、部品加工のための図面を作成していきます。各部署に部品の加工や調達の依頼をかけると、設計担当の仕事はひと段落です。最後に、お客様立会いのもと動作確認を行い、最終調整をして納品となります。お客様と接する機会も多いのですが、いつも心がけているのが、お客様の先にいるエンドユーザー、つまり、製造現場で実際に装置を使うオペレーターのことまで考えること。どうすればより作業効率が良いか、操作しやすいか、安全かを考えて設計しています。

今後は、幅広い分野で経験を積んでスキルを磨き、新たな技術を搭載した装置が提案できるよう努めていきたいと思います。また、今は機械設計の技術者が不足しているので、若い人材の育成にも携わっていきたいと考えています。みなさんの挑戦を、お待ちしています。